クヨクヨするということは、反省があり、そこから自分の足りないものに気づくことができます。
これは『運がよくなるマナー』(中谷彰宏 著、PHP研究所)を読んで学ぶことができました。
今回は本書から、クヨクヨすることで幸運を見つけられるようになることを学びましたので紹介します。
目次
あなたはクヨクヨした経験がありますか?
たとえば、電車の中でやっとのことでシートに座れたとき、目の前に杖をついたお年寄りが来たとします。
このとき、「せっかく座れたシートだからゆずりたくない」というのが本音でしょう。
そしてそのまま知らぬ顔をして、あるいは寝たふりをしてその場をやりすごす。
しかし何とも言えないもどかしい気持ちで残りの時間を過ごすことになります。
自分の中で決めたことですが、正直なところ心の中はモヤモヤしているはずです。
「ああ、杖をついたお年寄りに席をゆずればよかったかな」と。
クヨクヨしている人は成長できる
この「クヨクヨした気持ち」を持っている人は、自分の本当の感情に気付くことができているので、成長することができます。
というのも、足の悪そうなお年寄りに席をゆずるべきだったと反省しており、それに気づいているなら次からは行動を改善できるからです。
このように、自分のクヨクヨした気持ちから反省できる人、さらにはその反省から自分の行動を変えることができるひとはどんどん成長していけると著者は言います。
クヨクヨする人は伸びていきます。
なぜなら、気づくことがいっぱいあるからです。
これをやっておこう、あれをやっておこうと、気づくことがいっぱいあると、あとから「これをやっておいてあげればよかった」とクヨクヨ思うことがいっぱいできてきます。
それでいいのです。
(P.39 より)
そうしてクヨクヨしていく中で、反省していき、自分の成長につなげることで人としての品格をどんどん磨いていけるのです。
クヨクヨせずに気づかないことが一番危険
先ほどの例のように、クヨクヨするならまだいいですが、それにさえ気づかないことはもっと危険です。
たとえば食事中にスマートフォンでゲームをしているようなカップルがいたとき、どちらも注意しないようなら二人とも「食事中にスマートフォンをいじってもいい」という価値観の中で育ってきたことになります。
食事中は食事に集中することがマナーですので、スマートフォンを長い時間使うのはとても行儀が悪い行為です。
しかし、誤った常識が備わってしまうと、そのことに気づくことができなくなってしまいます。
しかも、そのことを注意してくれる人はなかなかいません。
同じ価値観の人は同じ価値観の人と過ごしてしまうからです。
基本マナーや常識を勉強しよう
人から教えてもらえない以上、基本的な品格のある行動は自分で勉強するしかありません。
インターネットや本など、情報はたくさんありますから、気になったことは調べてみるとよいでしょう。
あるいは、マナー講習などを受けてみるのも一つの手かもしれません。
一度常識となってしまったものを変えるのは大変なことです。
日頃から自分の行動や感情を振り返るようにしておくといいでしょう。
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クヨクヨして行動を改善すると幸運も見つけられるようになる
そしてクヨクヨして行動を改善すると、幸運を見つけることができるようになります。
自分の小さな気持ちの変化に気がつくようになると、どんどんその他の小さなことにも目が向くようになります。
このとき、普通だったら通り過ぎてしまうような些細なものに気づくことができるようになります。
これは幸運に気づくのに必要な能力です。
というのも、普通だったら通り過ぎてしまうようなものの中に幸運は隠れているからです。
たとえば、以下のようなもの。
- 信号が全部青でスムーズに目的地に行けた
- 電車で目の前の席が空いて座れた
- ほしかった商品が最後の一つがゲットできた
- レストランの奥の落ち着いた席に案内してもらえた
- 落とし物や無くした物が見つかった
- いつも使っているものがセールで安く買えた
- お店の店員さんが優しい対応をしてくれた
自分の活動を振り返ることができると、幸運に気づく可能性を広げてくれます。
また、クヨクヨした行動を改善した結果、人のためになったり、マナーが上達したりしますので、周りの人間関係も良好になり、周囲の人たちから思わぬラッキーをもらえる可能性も上がります。
ですので、どんどんクヨクヨして自分を振り返る目をもってください。
幸運を見つける目も養われて、たくさんの小さな幸せに気づくことができるようになります。
クヨクヨすることで自分を振り返り、反省し、行動を改善できることを学べた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
本書は、誰でも経験したことのある日常の場面を切り取って、言われてみると確かに品がない行為だったな、恥ずかしい行為だったんだなという自分のマナー不足に気づかせてくれる一冊。
無意識にしていたことが実ははしたなくて、自分の品格のなさを痛感させられました。
興味のある方は是非読んでみてください。
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