華僑の人がよく使う「そうなんですね」。これをうまく使うことで相手から話を引き出し、自分のペースにして、幸運な状況をつくることができます。
これは『華僑だけが知っている お金と運に好かれる人、 一生好かれない人』(大城太 著、宝島社)を読んで学ぶことができました。
目次
「そうなんですね」で相手との絶妙な距離感を保つ
本書には以下のように書かれています。
コミュニケーションの中でトラブルが起きやすいのは、意見が対立した場合です。
人は自分とは異なる価値観の相手を前にすると拒否感を抱きます。
しかし、華僑の人たちは拒否しないことが得だと思っているのです。
(中略)
会話の中で、自分が共感できない話題が出てきた場合、スルースキルで乗り越えることも可能ですが、華僑は「黒」でも「白」でもない、「グレーゾーン」に自分のポジションを置きます。
そこで駆使するのが「そうなんですね」という言葉。
「そうなんですね」と相槌を打てば、相手の意見を否定せず、同調もせず、受け入れることができます。
(P.46-P.48 より)
華僑の人たちは人間関係を第一に考えます。
そのためには敵をつくらないことが大切。
相手のことを否定せず、かといって自分のペースを離したくないので相手と馴れ合いもしません。
そんな絶妙な距離感を保ちつつ、相手の話を尊重できる言葉が「そうなんですね」なのだと著者は言います。
「そうなんですね」の裏の意味
相槌は無意識にしてしまうものです。
「なるほど」や「たしかに」など、意識せず連発していることは実のところよくあります。
ただ、これらの相槌では相手に同調してしまいます。
これでは、相手に話のペースをにぎられてしまうので、交渉上手の華僑の人たちは好みません。
そこで、「そうなんですね」を使います。
日本語としては違和感を覚えるかもしれませんが、著者曰く、華僑の人たちはこの言葉を上手に活用しているのだそうです。
その裏には、以下のような感情が込められています。
「そうなんですね」
(わたしは別にそうは思わないけど、あなたはそういう意見なんですね)
「そうなんですね」は、ただ単に相手の話を聞いているだけ。
相手に同調はしていませんが、否定もしていませんね。
波風の立たない、ちょうどいい距離感の反応です。
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「そうなんですね」を使えると話し上手になる
この「そうなんですね」を使いこなせると、トーク力が格段にアップします。
というのも、この言葉を使うと、中立な立場で話を進めることができるからです。
中立の立場にいると、物事を客観的に見ることができるので、相手の分析をしやすくなります。
この「そうなんですね」の相槌を上手に使いこなして、「それで?」などの言葉でどんどん深掘りすれば、相手は楽しくなってどんどん話をしてくれるでしょう。
トークのうまい人は、自分がしゃべることも上手ですが、何より人の話を引き出すのがうまい人。
相槌上手になって、人との距離感をコントロールして、よい人間関係をつくっていきましょう。
上手な相槌を知ることができた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
今回紹介した本書は、お金儲けが上手で富裕層ばかりの「華僑」の人たちが使っている、人間関係を良好にするノウハウを学べる一冊。
面倒な上司、足を引っ張る同僚、嫁姑問題など、具体的なQ&Aも用意されており、自分の辛い状況にマッチした人間関係の問題を解決するヒントを得ることができます。
興味がありましたら是非読んでみてください。
華僑だけが知っている お金と運に好かれる人、 一生好かれない人
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