幸運であり続けたいなら、運がよくなった結果を見るのではなく、どうやって幸運になったのかというプロセスに目を向けることも大切です。
これは『運のある人、運のない人/“もっている人”は、人とは逆のことをやっている』(中谷彰宏 著、ぱる出版)を読んで学ぶことができました。
目次
結果だけを見ている人
結果を見る人とプロセスを見る人ではどのような違いがあるのでしょうか。
著者が習字教室で先生をしているときに感じた具体例で説明してくれています。
習字を教えていると、「お手本を書いてください」と言われます。
この人は、まじめな人です。
私がお手本を書いている間、自分は練習しています。
「書けたよ」と言うと、「ありがとうございます」と言って、手本を見ています。
(P.178-P.179 より)
一見何も問題ないように見えますが、このお手本を書いてもらった人は本質を見ることができていないのだと著者は言います。
プロセスを見る人は同じ結果を再現できる
ではどのようにすればよかったのでしょうか。
大切なのは、私がどう書くかを見ておくことです。
書かれた字は、あとでも見られます。
これがプロセスを見る人と結果を見る人との違いです。
習いごとはプロセスを見ておくことが大切です。
あらゆる芸術について同じことが言えます。
芸は、プロセスにあるのです。
運も、プロセスにあります。
仕事でも、上司がやっているプロセスを見ている人はマネできます。
結果だけを見ている人は、マネできないのです。
(P.179 より)
学ぶことはマネをすることです。
同じ結果を再現したければ、どのようなプロセスをたどったのかを見ている必要があります。
できあがった料理だけを見てその料理と同じものをつくれる人はいません。
どのようにして作っていたのか、そのプロセスを見ているからこそ、次も同じように再現ができるのです。
SPONSORED LINK
自分の成功や他人の成功のプロセスを観察しよう
大切なのは、成功したときにどうやって成功したのかプロセスを記録しておくことです。
成功したプロセスと同じように次も行動すれば、同じように成功を再現することができます。
ですから、「やった、うまくいった!」と喜んで終わるのではなく、「何でうまくいったんだろう?」とその要因を考えるようにする癖をつけてみてください。
再現率が高ければ高いほど、同じような体験を維持することができます。
当たり前のようにみえることですが、実際にやるのは難しい。
こうした小さな工夫を繰り返して、幸運を維持する習慣を身につけましょう。
うまくいった結果のプロセスに注目する大切さを学べた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
本書は精神論ではなく、毎日の工夫によって運をよくする方法を学べる一冊。
61あるテーマはどれも耳が痛くなるものばかりですが、自分の行動習慣を改めて見直すよいきっかけを与えてくれます。
興味がありましたら是非読んでみてください。
運のある人、運のない人/“もっている人”は、人とは逆のことをやっている
あなたにおすすめの記事