他人をほめることはその人に幸運を与えていることになります。そして、巡り巡って自分にも幸運が返ってくるようになります。
これは『竹田和平の強運学―日本一の投資家が明かす成功への7つの黄金則』(田中勝博 著、東洋経済新報社)を読んで気付くことができました。
目次
ほめ上手は人を喜ばせることができる
本書には以下のように書かれています。
小学校六年のとき、田舎へ疎開していたときの話です。
炭小屋の仕事を手伝ったのですが、最初は、炭一俵も満足にかつげません。
そのうち、二俵かつげるようになると、「いやあ、力がついたな、えらいもんや」と褒められ、炭切りも手際よくできるようになってきた。
すると、今度は「お前、炭切りの名人や」と褒めてくれる。
言葉で喜びを与えてくれたんです。
心から褒めてくれるから、こっちも嬉しくて舞い上がってしまう。
まさに旦那のなせるわざです。
褒め上手の人は、自分も感動するから、人にその感動を上手く伝えられます。
(P.175 より)
ほめ上手な人は心が豊かな人です。
なぜなら、他人の行動に感動しないとほめることはできないからです。
そして、自分の感じた感動をその人に素直にほめて伝えることで、自分の嬉しさを他人に与えることもできるようになります。
言われた人も嬉しくなり、その場には笑顔とよい空気が生まれます。
ほめることは相手に幸運を与えている
ほめるという行為は、相手に幸運を与える行為です。
というのも、ほめられた相手は自分のするべきことをしていただけで、その行動が思いがけず評価されるということは、その人にとってはとてもラッキーなことだからです。
ほめられれば誰でも嬉しいですから、喜んでくれた相手はどんどん頑張ります。
たとえば、仕事だったら業績として、恋人の料理の腕だったら料理の味として、どんどん上達して最終的には自分の幸せとして返ってくるでしょう。
ですから、ほめることをためらう必要は何もなく、どんどん相手をほめてあげるとよいんですね。
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ただし、ほめ方も大事
ただし、何でも闇雲にほめるのではなく、しっかりと相手の行動を評価した上でほめることが大切です。
「あなたのこういった点がとてもよかったよ」
「いつもこれを手伝ってくれてありがとう」
「よくここに気がついたね、たすかるよ」
といったように、できれば具体的にどこがよかったのかを一緒に伝えてあげると、ほめた相手はその言葉を受け止めてくれます。
どんどんほめて幸運のサイクルをつくろう
ほめる行為は大切ですが、意外と照れくさかったりしてなかなか言えないもの。
しかし、相手に幸運を与えることができ、めぐりめぐって自分にも幸せが返ってくるのですから、遠慮する必要はありません。
あなたが人と接するときに、相手をほめるように意識すると円滑なコミュニケーションができるようになるでしょう。
是非実践してみてくださいね。
相手をほめることで自分に幸せが返ってくることに気がつけた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
今回紹介した本書は「たまごボーロ」を世に送り出した竹田和平氏の話をまとめたもの。
現代の日本に必要な「粋」な心とは何か、それを育てるにはどうすればよいのかをわかりやすい理屈で説明してくれています。
全体的に会社経営や株式投資などの話が多いビジネス書のような印象の一冊でした。
興味がありましたら是非読んでみてください。
竹田和平の強運学―日本一の投資家が明かす成功への7つの黄金則
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