人と意見が対立したときは「ポジティブ・サム」の考えで歩み寄ると、両者が得をするアイデアを見つけることができます。
これは『運のいい人の習慣 (幸運を引き寄せる80のつぶやき)』(樺旦純 著、KKロングセラーズ)を読んで学ぶことができました。
今回は本書より、両者が得をする「ポジティブ・サム」の考え方を学びましたので紹介します。
目次
「ゼロ・サム」と「ポジティブ・サム」
心理学には「ゼロ・サム」と「ポジティブ・サム」という言葉があります。
「ゼロ・サム」とは、片方が得をすると、もう片方は同じ分だけ損をするという状態です。
一般的な勝負ごと、たとえば、じゃんけんや格闘技などは片方が勝つともう片方が負けますので、負け(ゼロ)か勝ち(サム)となるので「ゼロ・サム」。
それに対して「ポジティブ・サム」は、片方が得をするともう片方も得をするような状態です。
たとえば、会議で意見が別れたときにお互いの案を取り入れた新しい案を考えたり、恋愛で片方が満足するともう片方も嬉しくて満足できる、といったもの。
どちらかが得をすると、さらにもう一方にも利益があるような状態になるので「ポジティブ・サム」となります。
「ポジティブ・サム」はお互いが得をする考え方
自分が勝つことだけを考えていると、その場では勝てても、長期的には信用をなくしてしまうと著者は言います。
勝つためには相手を蹴落とす、能力ある人間の足を引っ張るという考え方は、ゼロ・サムの発想だ。
常に目先の損得にこだわり、相手の立場を考慮することもない。
その場その場は得をしているように見えても、いずれは信用を失くし、本当に困った時、誰の協力も得られない。
一方、互いの相違点を認め、相乗効果を図るポジティブ・サムの考え方をする人は、相手に信用され好意を持たれる。
ビジネスを離れたつき合いにも発展しやすく、思わぬ人脈を得ることも少なくない。
より多く幸運に恵まれ、社会的にも成功する。
長期的にみたら、こちらの方がよほど「お得」なのである。
(P.141-P.142 より)
幸運になるためには、お互いが得をするように努めるポジティブ・サムの考え方が力を発揮します。
なぜなら、勝ち負けで考えずに、お互いの良い部分を組み合わせてさらに良いものをつくろうとするため、両者が大きく損をすることがなくなるためです。
それどころか、お互いの良いところを取り込み、相乗効果で1+1が何倍にもなるのです。
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相手も喜ぶように歩み寄ろう
ポジティブ・サムの考え方は、自分以外の人も得をしたり恩恵があるように考えることが大切です。
これは幸運を見つけるためにも欠かせません。
というのも、相手が喜んでくれると、その相手はお返しをしたくなります。
その結果、お返しをしてもらえたらまた何かしらしてあげたいと思い、良いやり取りが続く好循環になる。
その好循環の中で、嬉しいお誘い、プレゼント、知人を紹介などしてもらえるのが幸運です。
ですから、積極的に相手が喜ぶように歩み寄ってみてください。
ポジティブ・サムの気持で繰り返し接しているうちに、信頼関係が生まれて、思わぬラッキーを得ることができるでしょう。
ポジティブ・サムの精神で相手の幸せを考えると、自分も幸せになることに気づけた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
本書は社会で上手くいきていくための処世術80個を学ぶことができる一冊。
特に目標達成やチャンスをつかむことへの具体的なアプローチの考え方が細かく書いてあったのが印象的でした。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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