相手のことを叱らなくてはいけない場面で言い過ぎないようにするには、「相手の親がそばにいても言えるか」を意識するときちんと正論を示すことができます。
これは『強運が舞い込むとても小さな50のこと。』(山﨑拓巳 著、SBクリエイティブ)を読んで学ぶことができました。
目次
それをその人の両親が側にいても言える?
本書には以下のように書かれています。
たとえば、指導しないといけない立場に置かれたときに、どこまで言及して良いものか戸惑うときがあります。
部下の発言に対するアドバイスや苦言でも、それが単なる上司のストレス発散では、申し訳ないも極まりないです。
本人もわからないまま善意で言ってる「つもり」だから、更にたちが悪いわけです。
そんなとき僕は、「それをその人の両親が側にいても言える?」を基準にジャッジしています。
(P.39 より)
仕事をしていて責任のあるポジションにつくと、ミスをした部下を指導する必要がでてきます。
このとき、日頃のストレスなどから感情的になり言い過ぎてしまうことがあるかもしれません。
事実、パワハラは社会的な問題となっています。
そんなとき、冷静に、建設的に相手に対してアドバイスするために「相手の両親がそばにいても言えるか?」を考えるといいと著者は言います。
相手の両親が側にいるとイメージする効果
「もし、この言葉を伝える相手のご両親が聞いたらどんな気持ちになるだろうか」
ということを、キツい言葉を言う前に自分自身に問いかけると、冷静になることができます。
そして、たったこれだけのことを考えるだけで、以下の3つのよい効果があります。
1. 自然とほめることができる
ご両親がいるとイメージすると、キツい乱暴なことは言えません。
ご両親の顔を立たせるために、ホメる部分を見つけて相手に伝えることができます。
2. 冷静に論理立ててアドバイスできる
ご両親の前で感情的になっては、こちらの器が小さい、何を言っているんだと思われてしまいます。
誰でも納得できるように、どこが悪かったのか、どのように改善すればいいのかを建設的に説明することができます。
3. 丁寧な態度が相手や周りの人に伝わり自分の株が上がる
ご両親がいると思うと、丁寧に話すことになります。(普段からできていると良いのですが)
その結果、叱る相手に対して丁寧に対応することになるので、優しい印象を与えることができ、アドバイスに集中してもらうことができます。
また、ご両親が「あの人は冷静で良い指導者だ」と思ってもらえるように叱ることは、周りの人もそう思うことになるため、自分の株も上がります。
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意見は言っても感情的にならない
叱る状況というのは、自分が尻拭いをする必要がある場合が多いでしょう。
しかし、そんなときだからこそ冷静に、
「あなたのミスは仕方ない。同じミスをしないためにどうするかを考えて実践しよう。」
と伝えてあげることで、ミスをした相手も慕ってくれるようになるでしょう。
小さな幸運や幸せは、あなたの人柄が運んできてくれる
叱ることは本当に難しいです。
今回学んだ「相手の親がそばにいても言えるか?」を常に意識していれば、落ち着いて冷静に叱ることができるでしょう。
もしあなたが先輩で部下がいるなら、是非意識してみてください。
丁寧な優しい先輩というイメージを相手や周りの人から持ってもらうことができ、巡り巡って周りの人から思いもよらない幸運が舞い込んでくるようになります。
相手の両親がそばにいることをイメージすることで建設的に叱ることができると学べた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
本書は日常の些細なことや小さな行動を通して幸運になる方法を教えてくれる一冊。
大きい幸運を得るよりも、小さい幸運を積み重ねていくことの大切さを学ぶことができます。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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