自分は運がいいと思い込んでいると、本当に幸運になります。
これは『幸運を引き寄せる行動心理学入門』(植木理恵 著、宝島社)を読んで学ぶことができました。
目次
運がいい現実は自分の心がつくる
本書には以下のように書かれています。
根拠のない思い込みを持つと、本来、実現するはずのない予言が現実のものとなる現象を「自己充足的予言(自己成就的予言)」といいます。
なぜこのようなことが起こるのかというと、人間は無意識にその予言に沿った行動をとるため、結果として予言を現実化させてしまうためだと考えられています。
(P.46 より)
人間は思い込みによって、無意識のうちにその思い込みに沿った行動をとってしまうのだと著者は言います。
つまり、成功すると思い込んでいれば現実で本当に成功し、失敗すると思い込んでしまうと本当に失敗してしまうということです。
パターゴルフの実験
この理論を裏付けるために、著者はおもしろい実験を紹介しています。
それは、パターゴルフの実験です。
被験者は2グループに分けられ、以下のような情報をそれぞれ与えられます。
Aグループ:
「これはパターがよく入るラッキーボールです」
Bグループ:
「このボールは、みんなの使い回しのただのボールです」
そして、それぞれのグループのパターゴルフの結果を見てみると、Aの「ラッキーボール」だと伝えられた方が30%以上もパットの成功する確率が高かったのです。
つまり、「ラッキーボール」だと言われたグループは、「このボールは運がいいから入るはず」とポジティブに考え、無意識にリラックスしてその予言に沿った行動をとっていたのです。
自分は運がいいと思うと、本当に幸運になるワケ
紹介した実験では、「ラッキーボール」だという思い込みによって、本当にラッキーを引き寄せるように行動していました。
これは偶然ではなく心理的なものです。
たとえば、「今日はきっといい日になる」という思い込みをしていると、悪いことには目が行かなくなり、いいことばかりに目がいくようになります。
その結果、「今日はいいことが多いぞ、運がいいな」と、本当に幸運なマインドになることができるのです。
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ネガティブにもはたらいてしまうから要注意
気をつけなくてはいけないのは、この理論はネガティブな思い込みにも影響してしまうことです。
「自分はきっとダメだ」とネガティブになると、本当にそのような結果になるように行動してしまいます。
ですから、根拠がなくてもできるかぎり前向きな心を持っていた方が、幸せになれるのです。
根拠のない自信を持ちましょう!
自分の心をつくっているのは自分です。
そして自分の幸運をつくっているのも、実は自分だったのです。
是非今日から「わたしはなんて運がいいんだ」と前向きに毎日を過ごしてみてください。
その気持ちが行動心理学的に心にはたらき、本当に運がよい日を送ることができるようになります。
運がよくなるための行動心理学を学ぶことができた。
わたしはなんて運がいいんだろう。
Lucky Rookie
今回紹介した本書は行動心理学を通して幸運になる方法を教えてくれる一冊。
スピリチュアルな要素はまったく出てきません。
科学的な根拠をもとにした、運がよくなるための現実的な方法や考え方を学ぶことができます。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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