幸運は「悪い我慢」ではなく「よい我慢」をしているときに訪れます。
これは『運は「バカ」にこそ味方する』(桜井章一 著、ソフトバンク クリエイティブ)を読んで学ぶことができました。
本書の詳細は以下より確認いただけます▼
この記事では、
- よい我慢と悪い我慢の違い
- よい我慢をとおして幸運になる方法
について紹介します。
目次
我慢には「よい我慢」と「悪い我慢」の2種類がある
一言で我慢すると言いますが、本書によると、実は我慢にも大きく2種類があります。
我慢には「よい我慢」もあれば「悪い我慢」もある。
よい我慢をしていればその我慢が実になることもあるかもしれないが、悪い我慢は続ければ続けるほどその人の人生を間違った方向に進ませる。
人生を生きていく上でちょっとした我慢や辛抱は必要だろう。
ただ、そこにはそれがよい我慢なのか悪い我慢なのかを見極めるセンスが必要である。
(P.71 より)
生きていると何かと我慢しなければ行けない場面がありますね。
そんなとき著者は「悪い我慢」ではなく「よい我慢」をしているか意識すると人生がいい方向へ変わると言います。
悪い我慢とは?
そもそも悪い我慢とはどんなものでしょうか。
悪い我慢とは、「自分に勇気がないことから生じる我慢」です。
たとえば、理不尽に耐えて身を削りながら働いているけれど評価されないような会社にいて、勇気を持って転職できない場合。
あるいは、恋人が金銭的にも人間的にもだらしなく、自分の身を犠牲にして関係を保っている(依存している)ような場合などです。
これらのケースは転職や別れなど自分が行動する勇気が持てず、辛い状況を我慢してしまうことで引き起こされてしまいます。
悪い我慢をしていると、嫌な気持ちだけが残って妬みやそねみといったネガティブな考えに占領され負のスパイラルに。
こうした自分の弱さによって我慢していることがある人は「よい我慢」をするように意識する必要があります。
良い我慢とは?
では、よい我慢とはどんなものでしょうか。
よい我慢とは、あとに爽快感が残る我慢、具体的には「人の役に立った我慢」です。
たとえば、
- 電車で席をゆずったり
- 車の列に割り込ませてあげたり
- 相手が終わるのを待ってあげたり
など、「いいことをした」とそのあとに思える親切心から生まれる我慢ともいえるでしょう。
こうした「よい我慢」ができていると、気持ちが朗らかになるため、我慢しているにもかかわらず精神的に安定した状態をつくることができるのです。
良い我慢ができる「小さな親切」を重ねて心に余裕をつくろう
よい我慢をするために、ぜひ日々の生活で小さな親切を積み重ねてみましょう。
「心に余裕がないのに他人に親切になんてできないよ」と思う方も安心してください。
たとえば、
- 友人のためにドアを開けてあげる
- エレベーターで自分より先に他の人を下ろしてあげる
- カフェで片付けやすいように食器をまとめてあげる
- コンビニで店員さんにありがとうと伝える
など、これくらいならできそうな気がしませんか?
「他人への小さな親切」は自分一人でもできることなのです。
ちなみに、もしこうした小さな親切もできないような追い詰められた状態なら、何よりもまず「休養」を取りましょう。
十分な睡眠を取るだけでも心は回復して心の余裕が生まれます。
親切心がの心の余裕を生み、心の余裕が親切心を生む
実は、よい我慢(親切心)と心の余裕はそれぞれを高め合う効果があります。
- 心の余裕があれば、よい我慢(小さな親切)ができる
- よい我慢ができれば気持ちが良くなり心の余裕が生まれる
のような形です。
他人への小さな親切心をきっかけに、よい我慢(小さな親切)ができるようになり、心の余裕も生まれ、さらに親切ができる、、、と言う好循環を生み出せるようになるのです。
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心に余裕をつくって行動する勇気を生み出そう
「よい我慢」に慣れていくと、親切心が身に付き、さらに親切をすることに慣れると、人を助けるために積極的になることができます。
そしてなんと、人の役に立とうと行動していると、幸運が舞い込むようになります。
というのも、人は助けられたらお返しをしたくなるものだからです。
感謝の気持ちに始まり、思いもよらない嬉しいお返しをしてくれるかもしれません。
心に爽快感が残る上、幸運にも嬉しいお返しがいただけるかもしれないなんて素晴らしいことですね。
そんな心の状態になれば、自信がつき悪い我慢から抜け出す一歩を踏み出すことができるようになります。
今行動するのか、そのまま悪い我慢をして自分を犠牲にし続けるのか。
答えは明らかなのではないでしょうか。
よい我慢をすることで心に余裕ができ、悪い我慢をやめる一歩を踏み出す勇気がもてることが学べた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
今回紹介した本書はプロ雀士である著者が、自身の主宰する「麻鬼会」で教えている人生哲学について書かれた一冊。
考えるよりも感じることに焦点をしぼり、より本能的にものごとをとらえるノウハウを学ぶことができます。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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