今回紹介する幸運になる本は、
『幸運を引き寄せる行動心理学入門』(植木理恵 著、宝島社)。
目次
本書の紹介
本書は行動心理学を通して幸運になる方法を教えてくれる一冊。
スピリチュアルな要素はまったく出てきません。
科学的な根拠をもとにした、運がよくなるための現実的な方法や考え方を学ぶことができます。
本書を読んだ感想
すべての項目に研究の根拠が示されていておもしろい
紹介されている74の心理テクニックは、すべて科学的な根拠にもとづいて説明されています。
世界的な研究や実験を紹介してくれているので、なるほどと納得しながら読み進めることができます。
また、難しい言葉は使われておらず、難しそうな言葉の補足説明もページの下に書かれているため、読み手にとってはとても親切な内容となっています。
具体的な行動のアドバイスが書かれていてタメになる
研究を紹介するだけではなく、行動心理学的に見たアドバイスも充実しています。
たとえば、
- ストレス軽減させたいなら読書がおすすめ
- ダイエットを成功させたいなら場面によって大小の食器を使い分けよう
- イライラしているときは、人に話すよりも紙に書き出したほうが効果的
など。
ただ理論を説明するだけではなく、日々の生活の中で役立つ形にしてアドバイスしてくれるのは好印象です。
1テーマが2〜4ページでまとめられているのでサクサク読める
本書は2〜4ページに1項目をまとめているので、ダラダラとムダに長い説明を読む心配はありません。
重要なところにはラインマーカーが引かれており、その部分を読むだけでも内容が頭の中に入ってくるようになっています。
必要な情報をサクサクと手に入れながら読むことができます。
行動心理学の入門書として最適
本書にはさまざまな研究や行動心理学の理論、実験、研究者がとても簡単にまとめられています。
また、本書の最後には、参考にした論文も多数紹介されているため、行動心理学に興味のある人は入門書としてもつかうことができます。
まとめ:スピリチュアル色なく、現実的に運がよくなる方法を学びたい人におすすめの一冊
本書にはスピリチュアルな要素はまったく出てきません。
それゆえ、「宇宙」「オーラ」などのスピリチュアルなものを期待している人にはおすすめできません。
逆に、科学的、現実的に運がよくなる理論を学びたい人にはとてもおすすめできる一冊です。
参考論文も紹介している本はなかなかありませんから、行動心理学の入門書としても最適。
また、著者はテレビなどでも活躍している方なので、ファンの方にとっても待望の一冊となるでしょう。
現実的に幸運になりたい方は、是非手に取ってみてください。
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目次紹介:幸運を引き寄せる行動心理学入門
はじめに
幸運と行動心理学の関係性
01 ビジネス x 行動心理学
- 人間は基本的に反対意見を受け入れない
- ネガティブな人は成功しやすい
- プライベートを充実させた方が年をとったあと後悔しない
- 自分のためでなく、チームのために働くと幸せになる
- 「ストレスは体に悪い」という思い込みが寿命を縮める
- どんなに準備していても、同日に不機嫌だとうまくいかない
- 怒りの感情は、短い文章ほど相手に刺さりやすい
- 嫉妬深くないと出世しない
- 嫌な体験は話すより書き出すことで忘れられる
- 運が強いと思い込む人ほど10年後、成功している
- 意志をもたないのも結論を先延ばしにするのも能力
- 女性がいた方が、グループとしては好成績を発揮する
- 1時間おきに20分休憩した方が効率がいい
- 集団で討論すると、極端な結論にたどり着きやすい
- 伝えたい情報を1つにすると、どんなときも落ち着いて話せるようになる
- 年をとっても記憶力はそこまで落ちない
- 先々のことを考えるとやる気をなくす
- ゆっくり呼吸するだけでストレスが軽減する
column “緊張”をうまく使いこなす
02 人間関係 x 行動心理学
- 愚痴と普段の会話で発散できるストレスの大きさは変わらない
- 女性のケンカの仲裁に男性は向いていない
- だめな部分は早めに打ち明けた方がよい
- 幸せな友人が多いと幸せになる
- 仲がよくても触れてはいけないパーソナルリスクスペースがある
- まわりに肥満が多いと肥満になる可能性が高い
- 無理なお願いをするときは、相手にポジティブな言葉を言わせるとよい
- 難しい言葉を使うと嫌われる
- ドジをして好感度が上がるのは、もともと好感度が高い人だけ
- その場にいない人を嫌われる
- 人のために時間を費やすと忙しさを感じにくくなる
- まわりに協力を得たい場合は、メールを一斉送信してはだめ
- 「ちょっとした好意」を与えると、お返しがもらえる
- 名前が似ていると親切にされやすい
- 自分の失敗を他人はそれほど気にしない
- 人に優しくすると寿命が延びる
- 相手の言ったことを繰り返して確認すると好感度が上がる
column “怒り”の感情コントロール法
03 ルーティーン x 行動心理学
- 「理想の自分」について書くと幸福度が上がる
- 環境を変えて心機一転しても幸福は長続きしない
- 自信がない人ほどダイエットは成功する
- 大きいフォークを使うと満腹感を覚えやすい
- 考えごとをしながらだと高カロリーなデザートを選んでしまう
- 少しの運動で毎日を気分よく過ごせる
- 物を買うより出かけた方が幸せになる
- 起こった顔をすると腹が立つ
- 「自分は年寄りだ」と思う人は老化が早い
- 大股で歩くと幸せになる
- お金を人のために使うと幸せになる
- 多くの人とハグすると、どんどん幸福度が上がっていく
- 微笑んでマンガを読むと、よりおもしろく感じる
- 運動をすると我慢強くなる
- 「左手で歯を磨く」と自制心が鍛えられる
- 幸福感があればすべてうまくいく
- 努力したことを振り返るとやる気が下がる
- 報酬がやる気を奪うこともある
column “やる気”を出させる効果的な方法
04 恋愛 x 行動心理学
- ロマンチックな人ほど恋愛が発展しない
- 恋人のように振る舞うと恋愛感情が芽生える
- 嫌われたくないという思いが破局を招く
- そっけなくしてもモテるわけではない
- 胸が大きいと男性が願いを聞いてくれやすい
- 評判のいい女性は美人に見える
- 相手に触れるとナンパの成功率が上がる
- 幸せそうな人ほどきれいに見えるというのは嘘
- ドキドキすると恋に落ちるというのは嘘?
- 突飛なことを言う人はモテる
- 喧嘩したときに男性は女性より根に持ちやすい
- ぽっちゃりしている女性は、お腹を空かせている男性にモテる
- 部屋を暗くすると恋が生まれやすくなる
- 失恋経験は打ち明けない方が立ち直りが早い
- モテる男性は恋人に対して厳しくなりがち
- 良好な結婚生活を続けたいと思うなら夫婦デートで映画はNG
- 結婚に寄る幸せは2年で消える?
- よいことが嫌なことの5倍以上ないと離婚まっしぐら!?
(以上、本書目次より引用)