禁止事項を相手に伝えるときは「〜しないでね」ではなく「してね」という肯定文で伝えると、不運な事故が減って幸運が増えます。
これは『めちゃめちゃ運が良くなる人づきあいの技術』(横山信治 著、ぱる出版)を読んで学ぶことができました。
目次
否定文でお願いすると、失敗しやすい
本書には以下のように書かれています。
子供がお盆にコップに入ったミルクを運んでいる時、母親が、「ミルクをこぼさないでね」と言うと、大半の子供がミルクをこぼします。
こぼさないようにと母親から注意された子供は、口では「大丈夫」と言いながら、頭の中では、こぼれたミルクをイメージします。すると体は無意識にイメージのとおりに動いてしまうのです。
母親の言葉を、「ミルクを上手に運ぼうね」に変えると、子供はなんなくミルクをこぼさずに運びます。
このように日頃使う言葉が、私達の命運を左右します。
(P.91-P.92 より)
わたしもよくしてしまうのですが、「〜しないように気をつけてね」という否定文でお願いするのは逆効果だったのです。
というのも、人は「するな」と言われると、「してしまった」ところをイメージしてしまうからです。
ミルクを思い浮かべないでください
たとえば、「ミルクを思い浮かべるな」と言われると、わたしたちはミルクを思い浮かべてしまいます。
あなたもグラスに入ったミルクを想像してしまったのではないでしょうか。
- ケーキを食べないでください
- この道は通らないでください
- スマートフォンを見ないでください
など、否定文の禁止事項はことごとくその場面をイメージしてしまいます。
このように、「〜するな」という否定文のお願いは逆にそのものを思い浮かべさせてしまいプレッシャーをかけてしまうので、何かをさせるときには逆効果です。
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禁止事項を伝えるときは肯定文で
こういうときは肯定文をつかって、別のものを思い浮かべさせるようにすると効果的です。
たとえばミルクを想像させたくないなら、「オレンジジュースを想像してください」のように、肯定文をつかって相手にお願いすると、させたくない行動を心理的に回避させることができます。
その他、先ほどの例でいうと、
- ケーキを食べないでください
→「よいと言ったらケーキを食べてください」 - この道は通らないでください
→「こちらの別の道を通ってください」 - スマートフォンを見ないでください
→「スマートフォンをしまってください」
などと肯定文で相手にお願いすることで、心理的なストレスやプレッシャーなく禁止事項を指示することができます。
何かをさせたくないときは、「〜するな」ではなく「〜してね」の肯定文で上手く伝えてみてください。
相手に変にイメージさせない分、伝わりやすく、行動の成功率が上がります。
その結果、不運な事故が減り、幸運の量は相対的に増えていくでしょう。
何かをお願いするときは肯定文にすると、相手に心理的プレッシャーをかけずに依頼できることに気づけた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
今回紹介した本書はスピリチュアルや非科学的な要素の無い、著者の人生経験からろ過された「幸運になる処世術」を学ぶことができる一冊。
現実的な方法で幸運になりたい方におすすめです。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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