自分の嫉妬心を受け入れた上で自分を振り返ってみると、実は幸運だったことに気づくことができます。
これは『運に愛される人』(中島薫 著、サンマーク出版)を読んで学ぶことができました。
目次
他人を認められない理由
本書には以下のように書かれています。
よいことであれ悪いことであれ、「自分の目の前ではいまこういうことが起きている」ときちんと認識し、それを受け入れることができてこそ、運はあなたの進化のために手助けをしてくれます。
(中略)
誰かがうまくいっていたり、成功したりするのは、やはりなんらかの理由があります。
その人と自分との間には、ものすごく小さいかもしれませんが、しかしはっきりとした違いがあるのです。
それが明暗を分けているのです。
そして、その違いはおうおうにして、「本当に同じことを同じようにやっていた」のではなく、「向こうがこちらよりも実はたくさんのことをやっていた」、あるいは「向こうがすべてきちんとやっていたことを、実はこちらは一つか二つやっていなかった」という差で表れるのです。
(P.44-P.46 より)
幸運を見つけられるようになるには、事実を受け入れて他人を認めることが大切だと著者は言います。
他人を認めるというのは本当に難しいことです。
たとえば、会社で成績がよくて早く出世している同僚がいたり、周りで結婚が早くて子供もいて幸せそうな人がいたりしたら、どうしてもジェラシーが芽生えます。
この嫉妬の心はつまり、「自分がその人を認めることができていない」ということになります。
嫉妬の心とどう向き合うか
嫉妬の心は他人との比較によって生まれます。
理想は、人と比較せず自分の尺度で幸福を感じることができるようになることですが、今の世の中、比較をするなという方が難しい。
それならば、人と比較をした上でその結果を前向きにとらえて自分の幸せの材料とした方が生産的です。
もし、他人をねたましく思ったときは、著者が言うように以下のことを冷静に思い返してみてください。
- まずは起こっている事実を紛れもない事実として受け入れる
- 相手と比べて何か足りないものがなかったか思い返す
- 自分が気づいていないだけで相手の方がたくさんやっているものがなかったか思い返す
相手の方が自分よりも優れていたという結果が現れているのであれば、それを素直に受け止めた上で自分に足りなかったものを次から補えばいいのです。
悔しさはありますが、そうすることで自分の成長に足りなかったものに気づくことができます。
「自分に足りないものを知ることができた。これはラッキーだ。」と。
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今すでに持っているものに目を向ける
さらに、「今の自分に無いもの」ではなく、「今の自分がすでにもっているもの」に目を向けることで、実は自分が幸せな境遇だったことに気づくことができます。
「給料は少ないかもしれないけど、大切な家族が元気でいてくれて幸せ」
「質素な生活かもしれないけど、大好きな趣味に時間を費やせて幸せ」
など、こういった、自分がすでに持っているものに目を向けることも大切です。
嫉妬の心はストレスになるかもしれませんが、今の自分を振り返るよい機会と受け取って、自分が持っているものを見つめてみましょう。
嫉妬心のよい捉え方を学ぶことができた。
わたしはなんて幸運なんだろう。
Lucky Rookie
本書はビジネスで年商900億円を達成した著者が、その成功の秘訣をまとめて教えてくれる一冊です。
主に自己研鑽のための習慣や思考について学ぶことができました。
興味がありましたら是非読んでみてください。
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